• 小宮山剛

あるギャングスタからの手紙

最終更新: 2020年4月13日

家に居よう。家で踊ろう。

今ばかりはきっと、ワールドカップ当夜の日本だとか、全世界のカップル(夫婦含む)が恋に落ちたあの夜よりも多くの人が、自宅のリビングでゆったりと過ごしていることだろう。


ただ自宅のリビングが「ゆったり」なんてしていない家庭も多いわけで、一人っ子でやさしく育てられてしまった甘えん坊わがままボディの剛くんにはピンと来ない話だけれど、たとえば大家族で家がいつもパンクしそうだとか、母親の酒癖がひどくて部屋という部屋にブランデーの瓶が落ちているとか、姉の愛人がのべつまくなく日替わりでやってくるとか、そうした家庭においては「Stay Home」なんて地獄の戯言なんだろうな、と思いめぐらせる。思いめぐらせたところできっと、それは彼らにとっては「ほっといてくれ」というようなところだろうし、僕は三回転ほどしただけで眠たくなった頭をもう一度机のうえに置きなおす。


かつて観た『万引き家族』がその頭のなかに映写されている。あの日から、何度も何度も映され続けているリリー・フランキー。もう一度、あの日あの場所で観なおしたい。領収書書いてちょうだい、税理士なんてついていない後楽園。



家に居るからといってクリエイティブ司書に休みはない。つい最近始め(てしまっ)た椎葉村図書館「ぶん文Bun」の棚テーマ解説(今のところ「椎葉の風」と「日本の心」をアップ中!あと21テーマあるよ!)について早々にブログ記事を書かなければならない。ぶん文Bunの規定もつくらなければならない。ぶん文Bunに収める雑誌を選ばなければならない。月曜日はWEB取材があったっけ。そういえば月曜日午前は何か打ち合わせがあったっけ。そうだ、さっきポストに届いていたお手紙ご用事なぁに?


僕はその手紙を食べはしないものの、不足していると騒がれているトイレットペーパーの代わりにしようかずいぶん迷ったものだった。迷っているうちに机のうえに置きっぱなしにしてしまったのだから僕は山羊と変わらないんだろうけれど、山羊のほうが可愛いという意見があるだろう。もちろんそれとは反対に、山羊よりも小宮山のほうが可愛いという方々(主に女性)も世界の6割がたを占める割合でいらっしゃることだろう。あるいは、山羊よりも小宮山よりもイソギンチャクだと、まるでTwitterのクソリプみたいなことを言い始めるのがいるかもしれない。彼らは、のっけから話なんてきいちゃいないのだ。


とにかく僕は、その手紙のことを思い出した。そしてその差出人が不思議なことも、同時に思い出した。真っ黒な封筒には白文字で「A Gangsta」と差出人の名前が記されていた。修正用の液体ペンで書いた、山羊の糞よりも醜い字だった。いやもしかすると「山羊の糞ほど美しいものはない、たとえボッティチェリの絵画でも敵うまい」という方がいるのかもしれないが、そうした少数派の意見についてここでは黙殺することにする。それが政治というものだ。


「A Gangsta」と聞いて僕はまず「A Gangster」の間違いだろうと思った。きっとこの手紙を出した奴は脳タリンのしっちゃかめっちゃかなのだ。そうに違いない。僕は手紙の存在とその差出人の不気味さを必死にかき消すように、あざけ笑いの顔をつくりながら封筒にカッター・ナイフの刃を差し入れた。漆黒の封筒は地が厚く、なかなか切り裂くことができなかった。


脳タリンで悪かったっちゃ。

これがGangstaからの手紙に記されている一行目だった。僕は思わず後ろを振り向き、玄関のドアを開けて締め、すべての窓を閉め、トイレの蓋を意味もなく開閉した。あるギャングスタは僕を見ている。僕は手紙の一行目を読んだ瞬間にそう察したのだった。僕はおそるおそる自分のPCの前に座り、手紙の続きを読んだ。PCには椎葉村図書館「ぶん文Bun」の棚テーマについて書き始めようとブログ画面が開いてあった。


だがお兄がそう思うのも仕方ないっちゃ。えぇか?こういう説明をするんはハスリングやが、お兄にも俺っちらの言葉にコンシャスになってほしいけの、ひとつ参考文献をばサンプリングしとくっちゃ。えぇか?『今日から使えるヒップホップ用語集』って本があるっちゃ。そこにはちゃきっと「Gangsta」についての説明があるっちゃ。えぇか?「Gangster」やなしに「Gangsta」やど?それは俺っちらの文化そのものやっちゃ。詳しくは発音うんぬんの変転があるっちゃが、そこらへんは参考文献をちぇけらっちゃ。

僕は震えた。なんだこの、静岡弁と宮崎弁と青森弁と、そしてスヌープ・ドッグが入り混じったような言い回しは。回りくどいうえに内容がないような、まるで僕のブログそのものみたいな手紙だった。これは時間の無駄ではないか・・・。そう思いながら、僕は手紙を読み進めずにはいられなかった。


・・・多少盛り上がりすぎたようなので、ここからは一般的にそちらで使われていることばを使うことにします。小宮山君はきっと、私のことをとんでもなくみょうちきりんな変質者だと思っているでしょう。まずその言葉をそっくりそのままあなたにお返しするとして、私は変質者などではなく、あなたなんかよりずっと優れた存在なのです。いえ「存在」ということばすら鬱陶しいくらいです。現存在なんてそちら側に居たとき言い出したあのトンチキは、今こちらの世界ではひどい糾弾にあっていますよ。もう全員から小突き回されて「はい、サルトルさんが正しいです」と57,259回も言わされていたっちゃ。

僕はもう一度周囲を見渡し、手元にあるサッポロ黒ラベルを飲もうとして、すべてこぼした。こんな手紙を読んでいるなんて、きっと何かの間違いだろう。僕にこの手紙を読むよう仕向けて、ベランダから覗いて楽しんでいる奴がいるかもしれない。監視カメラか盗聴器をしかけている奴がいるかもしれない。僕はベランダに出て12分くらいうろうろしてみたり、試しに全裸で花笠音頭を踊って、どこかから笑い声が漏れてこないか試してみた。


しかし山の中から聞こえてくるのは山蛙の鳴き声ばかりで、春に入った今は時折聞こえていた鹿の鳴き声もまばらである。静かなものだ。僕は花笠音頭のせいで火照った身体をもう一度パジャマに包みなおして、手紙の文章へと自分を引き戻した。


今の君の行動を、タイムラプスで撮っていたらよかったと思うよ。かれこれ30分ばかり踊っていた君の姿をぎゅっと凝縮して、3分の変態的奇行に収めるんだ。最高だろう?

僕は、新しく開栓したサッポロ黒ラベルをまたすべてこぼした。床からはコーンスターチの香りがほとばしり続けている。まるで「一休」とか「つぼ八」みたいな匂いがする。


さっきまで手紙には、タイムラプスのことなんて一つも書いてなかったはずだ。僕はサルトル云々という文章を読みながら怖くなってしまったけれど、その先にはたしか、キルケゴールとヘーゲルの対立についての文章が続いていたはずだ。この手紙の文章は、刻一刻と変容し続けているのだ。まるで生きているみたいに。


そして僕には「タイムラプス」という言葉について、今まさに思い当たる節があった。僕は小学校の先生が「今週このクラスでとても残念なことがありました」と言い出したときのような気持にさせられていた。


そうして先生は続けるのだ。「今週Katerieの3Dプリンタを使いPITATT 3D MASKを製作したにもかかわらず、その様子を撮影することに失敗した小宮山君がいます」。


え、しょっぱなから名指しかよ。そりゃ自分が犯人なのはわかっているけど、苦しみながらも正義感に自己肯定感をおぼえつつ、周囲ののぞき見を恐れながらもおそるおそる手をあげる。そんなプロセスは無視ですか。えぇ、そうですか。


そうやってあらぬ方向に妄想が走り出すのは、君の悪い癖だな。

またもや手紙の文章が変化した。ギャングスタの声まで聞こえてくるような、魔法の世界に連れこまれてしまったかのような事態に僕はまた全裸花笠音頭を踊りそうになったけれど、3本目の缶ビールをこぼすわけにはいかなかった。僕はそっと、手が滑らないように気をつけながら、アサヒスーパードライの500ml缶をプシュゥした。


心当たりがあるようだな。俺は君が失敗したタイムラプスの撮影について、心根に刺さるような痛みを抱えている。とても残念だったよ。俺の忠告は「完全なかたちでは」君に届くことがなかった。それは致し方ないかもしれない。確かにそうかもしれない。けれど君は、もう少し「配慮のある」行動をすべきだったと思わないかい?僕たちがこうして君たちの世界に神託を授けるのには、かなりの時間がかかってしまうんだ。ちょっとばかり君のスポンジみたいな脳みそを働かせて想像してみてほしい。君の世界でいう総務省や厚労省や経済産業省みたいな各省庁で、君の想像にもつかないような数の俺っちが手回しをしなければならないんだよ。君にだってことの重大さがわかるだろう。君のやってしまったことの単純かつ愚鈍でお粗末なことが、え?

僕はアサヒスーパードライをすべてこぼした。そうだ。たしかにそうなんだ。弁解のしようがない。


3Dプリンタでマスクを製作している様子をタイムラプスで撮るぞ!なんて豪語して、張り切って別の部屋から台になる机をもってきて、そのうえにiPadを設置して「タイムラプスは撮影後に自動で時間圧縮率が決まるんですよ」とどや顔で宣い、iPadの容量を気にすることなく撮影を開始したのは僕なんだ。


わかっているさ。わかっているけど、そんなに詰めなくてもいいじゃないか。これじゃまるで、月例のミーティングで対月次目標2%という達成率を叩き出して全チームの上司から詰められた挙句、か細いギャグを言うも失笑すら起きなかった営業マンみたいじゃないか。


誰だよそれ。


僕だよ


まぁそんなに落ち込むなよ。冷蔵庫から新しいキリン一番搾りでも出してきて、一杯やったらどうだ?

僕はこの文章を読み、開栓したばかりのキリン一番搾りをすべて床にぶちまけた。ギャングスタは全てを知っている。


そして僕は、この手紙と僕の行動と、ギャングスタとの連関性を一つの線で結び付けることができた。


そうか、アイツか・・・。僕は床にこぼれたビールをちゅうちゅうと吸いながら、iPadを設置して撮影を開始した時の状況を思い浮かべた。そしてその様子を、意気揚々と写真に撮ったことを思い出す。僕は床から立ち直りグーグルフォトを開き、今週木曜日に撮影した写真を開く。そこには、映っているはずのないものが映っていた。


iPadのタイムラプス撮影を開始した時の、意気揚々とした写真

僕は恐ろしさをおぼえるよりも早く、一つの歓喜にも似た推察の連鎖を掴んだ。これだ。この後ろ姿こそ、ギャングスタの正体・・・この手紙の差出人に違いない。


手紙の文章がすかさず、溶けるように変化する。


お前は恥ずかしげもなく喜んでいるようだが、その写真こそがお前の失態の瞬間を切り取っているということに対して何かしらの感傷はないのか?

もうさ、そんなに言わんでもいいやん。その時確かに「製作には合計25時間ほどかかります」とか「夜間も撮影を続けることになります」とか、いろいろと注意やらご宣託やらはいただいておりましたさ。でもさ、このクラウド全盛の時代端末の容量なんて気にせんやん?外付けハードとか使わんでもさ、グーグルフォトは自動で無限にバックアップとってくれるし、ドロップボックスにもワンドライブにも1TBくらいのバックアップを手軽における時代やん?


あとはさ、タイムラプスで天体の動きをずーっと取り続けている映像なんかあるやん?あれiPhoneで撮りよんやろ?こちとらiPadぞ?我Padぞ?お?


だいたいのところiPhoneより大きいんやから、容量も大きいはずやん?せやからきっと25時間くらい余裕と思うやん?そうよね、うち、間違うとらんよねぇ?ねぇ、なんとか言うてよお・・・。


で、その結果が、14時間まで撮影した動画がタイムラプス加工もされずiPadの中に保存されてしまい、iPadの容量が一杯になったことで加工アプリさえも立ち上げられず、しかも容量過多のため挙動がおかしくなりPC等にファイルを移行することもできなくなった、と?

かろうじて「ぐう」の音くらいは出すことができたが、他に言うべき言葉が見つからなかった。まさにその通りなのだ。僕がiPadの撮影設定をミスったせいで、せっかく3Dプリンタで樹脂マスクをつくったのに、後に残されたのは「まるでFカップくらいの紅いブラジャー」にしか見えない写真や「とりあえず完成したことに満足げなどや顔をする小宮山の顔」だけだったのだから。僕のせいで、本来の広報的価値が3%くらいに減ってしまった。


(それでさえ、僕がかつて営業マン時代に叩き出した達成率よりは高いから驚きじゃないか。)


その場では言わなかったけど、もう真紅のブラジャーにしか見えませんでした。(樹脂のバリを撮る前の写真です))

フェイスブックにアップまでして調子にのっていた写真

俺はな、あらゆる波動を送って君の愚行をとめようとしたんだよ。ねぇ、撮影を始める前「あれ、iPadの容量足りるかな?」って思ったでしょ?

はい、思いました。


なんでその時確認しなかったの?

・・・ほかに方法を思いつかなかったので。


国会の答弁でももっとマシな回答でてくるよ?

すみません。


あんた、今後どうすんだ?え?

もう一度3Dプリンタでマスクを・・・。


原価いくらすると思ってんだアレ?え?お前払うのか?お?ギャングスタなめてんの?

ほんとごめんなさい。


泣くなよ。

だって怖いもん。


「もん」ってなんだもん?

デジモンみたいになってないっすか?


てめぇ10万ボルトくらわすぞ。

ごめんなさいでチュウ。


まぁ・・・ほんとにさ、そんなに泣くのはやめろよ。もうお前、サッポロ黒ラベルを31缶も飲んでるんだぜ。「ビールの500ml缶は歳の数まで」って、川崎の道端でゲロッてるおじさんに教わったろ?

そんなに昔から僕のことを見ていたんですか?だって僕が川崎市に住んでいたのって、もう10年前のことですよ。あの頃は良かった・・・、多摩川沿いの家、ランニングコースをいい匂いさせてジョグするサグな人妻、夕映えに踊るダックスフンド、揺れる果実、突如おとずれる破局、転換、ゲームセット、ゴルフボールの嵐、タマちゃん、遠く見える富士山、鹿島田駅前でゲロッてる人妻・・・。


おっとそこまでだ。もうよしな。まるでテリー・レノックスの戯言を聞かされているみたいな気分になっちまうな、え?・・・いいから、泣くなよ。ジプシー・キングスでも流して踊ろうぜ。なに?「あんたがた、ほれみいや、車ないか、こりゃまずいや」?そりゃ、タモリの見過ぎだよ。

僕は自分のミスの事の大きさに苛まれながら、紅いブラジャーにしか見えない樹脂マスクの写真を見つめ続けていた。そしてふと、ブラジャーがあるのならばそこにはその中身も存在するはずではないかということに思い至った。ブラジャーとはほかならぬその中身を前提とした存在であるから、ブラジャーが存在するところにその中身がないというのは成立しえない話だ。


たとえば「水筒」は「水」の存在を前提としている。そういうことだ。なんだ、条件設定が逆だ?「ドーナツの穴はドーナツが存在しなければ存在することができない。ゆえにブラジャーの中身はブラジャーがなければ存在することはできない」だと?


いや、ブラジャーが無くても存在するOPPAIはあるはずだ。なんといっても、あの多摩川沿いを猛烈な勢いで走っていた人妻のそれこそがそれなのだ。あれはブラジャーという存在を前提としない、ブラジャーの中身としての存在だった。ハイデッガーよ再び。存在の定義を今こそくつがえそ

ギャングスタとマスク
君がそんなふうになってしまっているのは、元から足りなかった脳みそのせいなのか。あるいは46本目になる缶ビールのせいなのか、どっちだい?

ギャングスタは言った。困り果てたみたいだった。僕は彼がさよならを言おうとしていることを感じ取り、ブラジャーについて考えることをやめた。その代わりに、彼の「ため」になるようなことを考えようとし、今後の広告宣伝材料についての撮影について思いをめぐらせた。


今回僕がiPadの設定をしたときに足りなかったものはなんだろう?赤いブラ・・・マスクを作るということで、赤いパーカーを用意して写真を撮ろうとか、そういうくだらない妄想だけは立派に走らせていたんだけれど・・・。何が足りなかったんだろう。


コーデだけはばっちり。マスク紐は紙マスクのを再利用しました

ディレクターだよ。

なんですか?


お前たちに足りないのは、クリエイティブを十分に理解した撮影ディレクターだ。機材のこと、撮影環境のこと、被写体の安全性や持続性について。そして撮影した素材を拡散する方法について。これらについて精通し、ストラテジーをドラスティックかつスティブルに打ち出すことができるディレクターが必要だっちゃ。

らむちゃん意識してますよね?


ダーリンおこだっちゃ。

・・・。でも、あなたがディレクターとして今後の撮影物を監視してくださるのは、すごくありがたいように思います。夜も朝も、存在でない存在として僕たちの撮影を見守ってくれるということですよね?ときには非実体として、ときには実体に近い何ものかとして。


Katerieの撮影ディレクターとして加入する「ギャングスタ」さん。怖いぞ。
まさにその通りだっちゃ。俺がいる限りはどんな撮影もサグな感じに仕上がるっちゃ。

ところでギャングスタさん。今回iPadに保存されてしまった14時間の動画はどのように処理したらよいのでしょうか・・・?


知らないっちゃ☆

・・・僕は黒い封筒に包まれていた彼の手紙を引き裂き、ゴミ箱に捨てた。


・・・ゴミ箱には既に、飲み干された各社の缶ビールが合計59缶もはいっていた。僕はもう59歳になってしまったのかもしれない。


週明けになったら、iPadに収められた動画をどうにかしなくてはと思う。AirDropで移行しようにも、僕はAppleのデヴァイスをもっていない。USBでPCへ移行するのは簡単だが、iPadさんはお腹いっぱいすぎて挙動が不審で、ファイルをファイルとして認識できないようだ。もう、どうしようもないかもしれない。


もしかすると週明け、またギャングスタが助けにきてくれるのかもしれない。もし彼の声が聞こえたら、今度はすこしだけ耳をかしてみようと思う。きっと悪くないアドヴァイスをくれることだろう。


彼とは友達になれるかもしれない。なんといっても僕たちは、さよならを交わしていないのだ。彼とのさよならは、まだ長く長く遠い時間の向こうにあるはずだ。


気持ち悪い野郎だぜ。

ふと、そんな声が聞こえた気がする。しかし僕は、ふふ、とほほ笑むだけにとどめる。油断するとまた、60缶目のビールを開けてしまいそうだから。そしてまた、中身のないブラジャーの存在価値についてハイデッガーに問いかけてしまいそうになるから。


僕はそっと口ずさむ。「アホな放尿犯~」「アホな放尿犯~」。夜の山中に消えていくBeatlesのリリックは、ドープなライムを連れて世界中に溶けていった。


タモリ倶楽部の見過ぎだぜ

声が聞こえる。悪くない。朝になればきっと、このブログを書いたことを後悔するはずだ。「うちで踊ろう」の弊害だ。僕たちは踊りすぎたのだ。オンライン飲み会と称したアル中が増えるだろう。自宅で着飾って飲み過ぎて、頼んでもいないシャンパンが無限に送り出されてくるのだ。


ホーム・アローン。僕たちはこの夜をどう乗り切るべきか、考えあぐねながら時の波を泳いでいる。



以上、フィクションでした


さて、コロナ禍全盛のいま、家にこもりすぎると上記のような文章が完成しちまうことがわかりました。念のため毎日検温していますが、小宮山は相変わらず低体温低血圧のため今日も塩を3リットルほど水に溶かして飲んでいます。


体温があがりません・・・

次回からはまた、椎葉村図書館「ぶん文Bun」の棚テーマについて特集記事を書こうと思います。もともとはそのために開いたブログ編集画面だったのですが、今日のところは、ギャングスタから届いた手紙のせいで予定が狂ってしまいました。


・・・おや、こんな深夜に玄関のポストに何か郵便物が届いたようです。


ちょっと失礼、郵便ポストを見てきますね・・・。皆さんごきげんよう、御身体お大切に。そして何卒、自らのトレンブリングな存在を疑うことがないよう、確たる意志をもち生きていきましょう。


Hasta Luego.

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